2017年5月25日木曜日

「わかる」について考えてみよう

English translation

早速ですが、今回のタイトルどおり、日本語の動詞 「わかる」について考えてください。
これは「食べる」「飲む」「する」のような active verb だと思いますか?

答えは、いいえ。「わかる」は active verb ではありません。「ある」「いる」「つかれる」などの動詞もactive verb ではありません。これらが同じグループである感覚がつかめるでしょうか。この感覚がつかめる場合、日本語の文法の理解はらくになります。つかめない場合は、そういうものだと受け入れてください。

active verb の最も単純な文は次のようになります。
私は そば 食べる。
私は お茶 飲む。
私は テニス する。
でも、「わかる」はactive verb ではないので、「私は 日本語を わかる。」とは言いません。
日本語 わかる。
これが正しい文です。カジュアルに話す時は、「日本語 わかる?」「わかるよ。」とか、「これ わかった?」「わからない。」などとなるため、助詞は「を」か「が」か、どちらが省略されているのか、見えなくなっていますね。でも、本当は「」が隠れているのです。

村上春樹(むらかみ はるき)の小説の英訳をたくさんしている Jay Rubin さんは彼の著書 "Making sense of Japanese" (*1) の中で、次のように説明しています。
People don't wakaru things; things themselves do wakaru: they "are clear" or they "are understandable,"
この説明にしたがうと、「日本語わかる」= "Japanese is clear/ understandable." ですね。このように見ると、どうして「日本語をわかる」が正しくないかが、はっきりします

それでは、「私は 日本語が わかる。」の「私は」はどうやって考えればいいんですか?という質問が来そうですね。
私は/には 日本語が わかる。= As for me/ To me, Japanese is understandable.
 Jay Rubin さんもこのように解説しています。

そして、「わかる」はとても多用される単語です。私もここまで書いて来て、何度も「わかる」を使いそうになりましたが、あえて他の動詞を使ってみました。うすいピンクでマークしてある動詞は「わかる」で置き変えることができます。

国語辞典(*2) の「わかる」の定義を見てみましょう。
①理解する  
例)わけがわからない。(It doesn't make sense.)
例)あなたの言いたいことは よくわかる。(What you mean is understandable.)
②事実がはっきりする、判明する
例)犯人の身元がわかる。(find out the criminal's identity.)
例)問題の答えがわかる。(discover the answer to the question.)
"Understandable" または "understand" だけではないことが明らかです。これらに加えて、"learn" や "realize" などになる場合もあります。

また、「わかる」はactive verb ではないことから、可能形(かのうけい、potential form) はありません。「わかれる」は存在しません。"I can understand" と言いたいなら、「理解できる」を使いましょう。

「わかる」の使い方がわかりましたか?


*1 "Making sense of Japanese, What the textbooks don't tell you", Jay Rubin, Kodansha USA, Inc.
*2 『デジタル大辞泉』、小学館


2017年4月8日土曜日

「おいしそうじゃない」と「おいしくなさそう」

春になりましたね。東京では桜がきれいに咲いています。みなさんの町ではどうですか?
先日、桜について興味深い情報を知りました。ここでシェアするので、ぜひ読んでみてください。

地域情報紙 『ザ・AZABU』より
ソメイヨシノ: 日本で一番多い桜のタイプ。今咲いている薄いピンクの桜の名前です。桜には早く咲くタイプ、遅く咲くタイプ、白い桜、濃いピンクの桜など色々種類があって、それぞれに名前があります。

漢字のヘルプ: 園芸 品種(えんげい ひんしゅ)、種子(しゅし、または たね)、増殖(ぞうしょく)、接ぎ木(つぎき)、継承(けいしょう)、一斉に(いっせいに)


ここからは日本語の勉強です。今日の投稿のタイトルは「おいしそうじゃない」と「おいしくなさそう」です。この2つは否定の部分「ない」の位置が違います。
みなさんは普通、どっちを使いますか?また周りの日本人はどっちを使っていますか?

  1. これはおいしそうじゃない。: おいしい可能性がないと思う。
  2. これはおいしくなさそう。: おいしくない可能性があると思う。
私は両方使いますが、どちらを使っても意味に大きい差はないと考えています。どっちでも好きな方を選んで、問題ないでしょう。

では、次の例はどうでしょう?
  1. 山田さんは日本人みたいじゃない。: 山田さんには日本人の要素が見えない
  2. 山田さんは日本人じゃないみたい。: 山田さんには日本人の要素がないように見える。
この2つも差がないと思います。伝えたいことは同じです。
それから、1の文を「日本人みたくない」という場合もありますが、実はこれは文法的には間違いです。「みたい」は「みたいな」という な形容詞ですから、否定形は「くない」じゃなくて、「じゃない」が正しいですよね?ただ、日本人でも「みたくない」という人は多いです。他のな形容詞の「きれい」を「きれくない」と言ったら、日本人はだれでも「変だ!」と感じるのに、「みたくない」は定着してしまっているんですね。

さて、次の例を見ましょう。
  1. 彼は来るはずがない。:彼が来る可能性は絶対にない
  2. 彼は来ないはずです。:彼は来ないだろうと予想する。
この2つは結局言いたいことは同じです。「彼は来ない」と言いたいのですが、信じている強さが違います。1の文は「絶対に来ない」「ありえない」と確信している一方で、2の文は1ほどの確信はありません。

それでは、最後の例はどうでしょう?この例は先週私の生徒から聞かれた質問です。
  1. この温泉はあつすぎない。:とてもあつい!!というわけではない
  2. この温泉はあつくなさすぎる。:あつさが足りない
これだけではわかりにくいので、状況説明を少し追加します。
  1. この温泉はあつすぎなくて、ちょうどいい温度だね。
  2. この温泉はあつくなさすぎる。もっとあつい方がいいよ!
2の「なさすぎる」は実際に使われますが、私はこの表現に言いにくさや、まわりくどさを感じます。
「この温泉、あまりあつくないね。」の方が簡単で、言いたいことがすっきり伝わると思います。


2017年3月2日木曜日

How often? は日本語で何?

今年の冬、東京は雪が降りませんね。先日、みぞれが降ったり、風花(かざばな)が舞ったりしただけです。雨も少なくて、青空と乾燥した空気の日が続きます。先日、韓国はソウル出身の生徒が「東京の冬はソウルよりずっと暖かいし、天気もいいので、毎日気分がいい!」と言っていました。彼女の言う通り、人の気分は天気に左右されやすいですよね。寒くて暗い日が続くと、気分も沈みがちです。
そして、東京ではここ数日の光や空気には春を感じることもできます。桜の季節まであと一カ月ですね!

さて、今回は「英語で言うのは簡単なのに、日本語では何て言うの??」というシリーズの一つ、"How often?" についてです。

"How often?" 、とってもシンプルで、便利な質問です。
  1. How often do you go to the movies?
  2. How often do you eat home?
  3. How often do the buses come?
これらの質問を日本語にする時、日本人にとって簡単なのは3と2だと思います。1は何て言おうかな?とちょっと考えてしまいます。なぜでしょうか?
まず、3の質問をする場面を考えると、次の1時間やその次の1時間にバスを乗る予定があるはずですから、日本語の質問はこのようになるでしょう。
3. 1時間に何本バスが来るの?(つまり、How many buses per hour? )
2の質問なら、1時間内の回数を聞くということはあり得なくて、1日の中での回数を聞くのも変ですね。 そうすると、次のようになるでしょう。
2. 1週間に何回家で食事をするの?(つまり、How many times per week? )
1の質問は、相手が映画が大好きなら、1週間を基準として質問するでしょう。また、相手が忙しくて、映画を見る時間が無さそうなら、 1か月を基準とするかもしれません。それで、どっちの質問をしようかな?と考えてしまうという訳です。
1. 週何回映画を見る?、または、ひと月に何回映画を見る?(つまり、How many times per week?/ How many times per month? )
"How often?"と日本語で聞きたい場合は、質問の内容によって、時間的間隔を考えて「時の言葉」を選ばないといけないのです。

他の方法だと、「時間的間隔」=「頻度」(ひんど)と言い換えることができます。それで、「どのくらいの頻度で映画を見ますか」とか、「どのくらいの頻度でバスが来ますか」などと言うことも可能ですが、"How often?"ほど簡単な表現ではないですよね。

みなさんは "How often?" と日本語で聞こうと思った時に、どういう風に質問しますか?また、今までどういう風に質問したことがありますか?

2017年1月10日火曜日

ありがとうございます、ありがとうございました

English translation

今年最初の投稿はよくある質問にしました。ビギナーの生徒に限らず、上級者からも時々聞かれることです。
「ありがとうございます」と「ありがとうございました」の違いは何ですか?
答えは単純なのですが、確認もかねて、書いてみましょう。

「ありがとう」は感謝の表現ですから、だれかがあなたに何かをしてくれた時に言いますね。
例えば、上司が仕事を手伝ってくれた。
手伝ってくださって、ありがとうございました(1)
「上司が仕事を手伝った」ことは完了している(1)ので、 過去形の「ございました」を使います。論理的ですね。でも、この場合に現在形の「ありがとうございます」を使うことも実は可能です。それで、「ありがとうございます」と「ありがとうございました」が混乱してしまうのですね。

次の例は、来週までにお客さんが資料を用意してくれることになった。
ありがとうございます。よろしくお願いします。(2)
「お客さんが資料を用意すること」はまだ行われていない(2)ので、現在形/未来形の「ございます」を使います。この場合に過去形の「ございました」を使うことはできません。未完了(2)のことに過去形は使えない!これはルールです。

では、他の表現も見てみましょう。
「おつかれさまです」と「おつかれさまでした
この表現も「ありがとうございます」と「ありがとうございました」と同じルールで考えることができます。
夜7:00に仕事が終わって、社員はみんな家に帰るところです。同僚に何と言いますか?
おつかれさまでした(1)
今日の仕事は完了した(1)ので、過去形の「でした」を使います。会議の後やイベントの後でも、こう言って、お互いよく働いたことを認め合います。「ありがとう」と同様にここで「おつかれさまです」と言うことは可能です。

実は、日本の会社内では1日の終わりや長い会議の後だけではなく、常に「おつかれさま」というあいさつが聞こえます。社内でだれかとすれちがった時に、「おつかれさま」と声をかけ合います。これはもう、「おはよう」とか「こんにちは」と同じ感じで使われていると考えてもいいくらいです。
そして、この場合はまだ仕事は終わっていない(2)ので、次のように言います。
おつかれさまです(2)
たとえ、まだ1日が終わっていない昼間でも、「今日ここまでがんばって働いているよね、まだ疲れていない?大丈夫?」という意味が含まれているのでしょう。

では、もう一つ、「お世話になります」と「お世話になりました」。これらはどうでしょうか?
まず、この表現は英語などに訳しにくいですが、意味を理解していますか?
だれかがあなたのお世話をしてくれる、手伝ってくれる、または一緒にがんばってくれることなどに対しての感謝を表す。
例えば、5年間働いた会社をやめる時にいつも手伝ってくれた同僚にありがとうと言いますね。
今まで大変お世話になりました(1)
「同僚がお世話してくれたこと」は完了しています。 この場合は、現在形/未来形の「なります」を使うと、変になるので、使いません。

反対に、新しい職場に入社する時、同僚はこれからあなたと一緒に働きながら、色々手伝ってくれるでしょう。それで、次のようになります。
これからお世話になります(2)
未来のことを言っているので、「なります」を使います。 この形のみ可能です。

では、会社で働き始めて、日々一緒に働いているお客さんには何と言いますか?
いつもお世話になっています(3)
いつもお世話になっております。(敬語) 
日々の状態について言及しているので、状態/進行形の「ています」を使います。丁寧に言いたい場合は「います」を謙譲語に直して「おります」にします。

これはとても日本語的なあいさつで、日本の職場では欠かせない表現なので、ぜひ正しく使い分けられるようになってください。



2017年1月4日水曜日

あけましておめでとう

2017年 あけましておめでとうございます。

お正月休みはどうでしたか。日本では今年の休みはちょっと短かったですが、気分新たに新年を始められるといいですね。

2017年も日本語教師として、色々なことに挑戦していこうと思っています。
今年もよろしくお願いします。

岡本 美奈子(おかもと みなこ)


2016年12月4日日曜日

Life は日本語で何?/日本語を読む!

今日は日本語能力試験ですね。みなさんがこの投稿を読む頃には試験は終わっているでしょう。
がんばってください!そして、お疲れ様!
テストの後で、日本語の勉強を休もうと思っている人も多いかな。今月は難しい勉強のためではなく、暇つぶしにこのブログを読んでください。

日本語と英語を比べると、英語では一語なのに日本語では複数の単語があるということがありますね。(反対もあります)その理由はだいたい漢字にあると思います。それぞれの漢字の意味を組み合わせて、色々な言葉が作りだせるからです。
今日はそういう単語の一つ、”life” について英語と日本語の辞書を参考にしながら、書いてみます。

”life” と聞いてみなさんが一番知っている単語は「生活」(せいかつ)でしょうか。
Tokyo life is fun.  東京の生活は楽しい。
He has decided to start a new life.  彼は新しい生活を始めることにした。
She has an easy / tough life.  彼女は楽な/大変な生活を送っている。
 生活:世の中で収入を得て暮らしていくこと
上の3つの英文の ”life” には「生活」の意味が入っているのがわかるでしょうか?

次にわかりやすいのが「」(いのち)でしょう。
命:人間や生物が存在するための元の力となるもの、命がないと生きることはできません。Existence of an individual human being
Doctors worked through the night to save the life of the injured man. 医者はケガ人のを救うために、一晩中働いた。
Three lives were lost in the accident. 3人のが失われた。
死ぬことは命が止まることです。それで次のような表現があります。
画家:がある限り、私は絵を描き続けます!
つまり、私の心臓が止まるまで/死ぬまで、絵を描き続けるという情熱的な意味です。

人生」という単語も知っているでしょうか?
Qualities, events and experiences that characterize existence as a human being
毎日どんなことをするか、何を経験するかなど、生きることの内容が重要になっています。
Singing is her life. (the most important things in her existence) 歌は彼女の人生(そのもの)だ。
That’s the life for me. (is the best way to live) これが私の人生
He doesn’t want much from life. 彼は人生から多くのことを得ようとしていない。
次の表現も聞いたことがありませんか?
一度きりの人生だから、楽しまなくちゃ! :人生は一回だけ、それを豊かにしようという意味です。

続いて、「一生」(いっしょう)と「生涯」(しょうがい)。これは生まれてから死ぬまでの間、生きている間
She lived her whole life in the country. 彼女は生涯を田舎で過ごした。
A friend for life, job for life 生涯一生の友人、生涯一生の仕事
一生に一度」という表現はわかりやすいですね。一生に一度のチャンスがあれば、無駄にしたくないですね!
また、子どもはよく「一生のお願いだから…」と言って、親に何かをリクエストします。
そして、生涯は人間のみに使い、ある一定の期間を指すこともあります。

I have lived here all my life. 今までの生涯をここで生活している/生きている。

なんとなく違いがわかりましたか? やっぱりまだ曖昧な点もあるかもしれませんが、違いがちょっと頭に入ったら、あとは日本人の会話で聞いたり、本で読んだりして、実際の言葉の使い方を学んでいくしかありません。

私は最近「読むこと」が外国語の上達に役に立つことを実感しています。
私は英語の勉強のために英語の記事をできるだけ読むようにしています。政治などの難しい内容の記事を読むと、わからない部分もまだありますが、新しい単語を覚えようとかあまり意識しないで、読んでいます。読むことを習慣にすることで、英文の構成や、文の自然な流れ、単語の使い方等が少しずつ身について行っていると実感します。

また、私の生徒の1人も読むことで日本語がどんどん上手になっています。彼の日本語はまだ初級ですが、毎晩"NHK News web easy" を声に出して読んでいます。わからない単語と文法がいっぱいありますが、意味は気にせずにひたすら読んでいます。
すると、話すことが苦手だった彼ですが、だんだんスムーズに日本語が口から出て来るようになり、自分で文を作ることも上手になりました!彼の作る文は彼の知っている単語と文法だけを使いますから、読んだニュースと同じレベルのことが話せるわけではありません。でも、「前より話せるようになった!」と彼自身も実感していて、今後のやる気につながりますし、私もとってもうれしいです。

12月、「日本語の勉強はちょっと休むけど、日本語を忘れたくないな」と思っている方は、ぜひ何か日本語の文を時々読んでみてはいかがですか?楽な勉強のスタイルです!

では、みなさん良い冬休みを元気に過ごしてください!!


*『デジタル大辞泉』、小学館、"Oxford Advanced Learner's Dictionary"




2016年11月16日水曜日

のではないだろうか?

先週はアメリカの大統領選挙があり、アメリカのみならず、世界で今もそのショックが続いています。やはりアメリカの世界への影響力は大きいですから、アメリカ人じゃなくても色々考えますよね。
日本語の勉強と政治は関係ないと考えることもできますが、外国語を学ぶ人たちには国際的な感覚を持っている人が多いと思います。選挙での選択はやはりその人の生き方を反映するので、私の生徒たちはどの国籍であれ、今回の選挙の結果には満足していない人が多いです。私もその一人です。
世界はこれからどんどん保守的になっていくのではないだろうか?という不安を感じざるを得ません。

そこで、今日のテーマは「のではないだろうか?」。日本語の記事を読んでいると、文末にこの長い表現が付いているのをよく見ませんか。また、最後に付いているこの表現のせいで、文全体の意味がわからなくなっちゃった!ということがありませんか。
今年の冬は例年より寒くなるのではないだろうか
こんな文が出てきたら、どう解釈しますか。否定の「ない」があるし、推量の「だろう」もあるし、質問の「」もある。でも、結局言いたいことは「今年の冬は例年より寒くなる」と考えてもいいでしょう。
寒くなるのではない=寒くなるんじゃない?、寒くなるよね
「じゃない?」や「よね?」は聞き手に同意を求める表現です。ここで「じゃない」は否定表現ではなくて、同意を求めるために否定形を使って、話し手の断定を弱めています
寒くなるのではないだろう
「だろう」も話し手の断定を弱める推量の表現です。「です!」とはっきり言わずに「だろう?」「でしょう?」 を使って、"I think" または "I guess" の感じを表しています
寒くなるのではないだろうか?
「か」を最後に使うことで、話し手は「自分の言っていることは正しいですか?」という疑問を聞き手に投げかけます。 でも、これは答えに「はい」か「いいえ」をはっきり求めている完全な質問ではなくて、聞き手の同意を促す弱い質問になっています

つまり、話し手は「今年の冬は例年より寒くなる」と言いたいけど、はっきり言っていないということになります。断言を避けてソフトに言いたい、または自分の意見に100%の自信がない場合などに使います。でも、「のではないだろうか?」という表現は本当に言いたいこと、「今年の冬は例年より寒くなる」にはあまり影響していません。無視してもいい表現というわけではありませんが、本当に言いたい部分を弱めに言っていると考えでもいいでしょう。

次に、「のではないだろうか?」の変形を見てみましょう。

  • 今年の冬は例年より寒くなるのではないだろうか
  • 今年の冬は例年より寒くなるのではないでしょうか?(もっとていねい)
  • 今年の冬は例年より寒くなるのですか?(完全な質問)
  • 今年の冬は例年より寒くなるのではありませんか?(推量なし、同意を求めているだけ)
  • 今年の冬は例年より寒くなるんじゃない?(上よりカジュアル)
でも、どれをとっても、結局「今年の冬は例年より寒くなる」と言いたいのです。ですから、文末のまぎらわしい表現に理解の邪魔をされないように気を付けてください。