さて、今日のテーマは「多い」と「少ない」です。この単語を見れば、最後に「い」があるので、「い形容詞」だと、すぐにわかるでしょう。でも、「多い」と「少ない」の使い方は他のい形容詞とはちがうので、注意してください。
形容詞とは、名詞を修飾する単語ですから、名詞の前に置くことができます。(英語も同じですね。)でも、「多い」「少ない」は名詞の前に置くことができません。
「多い」の意味は「人や物が たくさんいる/ある」ことです。また、「少ない」の意味は「人や物が 少ししか いない/ない」ことです。「いる/ある」の意味が含まれているのです。したがって、次のようになります。
1) 東京に レストランが たくさん ある。→ 東京に レストランが 多い。
2) いなかの町に レストランが 少ししか ない。
→ いなかの町に レストランが 少ない。
次の例文はまちがいです。もちろん、言いたいことはわかりますが。1) 東京に 多いレストランが ある。
2) いなかの町に 少ないレストランが ある。
わかりましたか?「多い」と「少ない」は動詞のように文末でしか使えません。活用は普通のい形容詞と同じです。 例文の通り、東京にはレストランが多いですから、おいしい物を食べに出かけたいと思います。旬のもの、例えば さんま、栗、ぶどう、などを味わいたいですね!
7 件のコメント:
面白いブログを見つけたようです!僕は日本語を勉強しているアメリカのジョンと申します。最近忙しいものですが、これから岡本先生の記事を読ませていただこうと思っているので、よろしくお願いします!
僕は「多いレストラン」「少ないレストラン」なんか言ったことがないのですが、このように「名詞の前に置けないんだ」と実に意識したこともありませんでした。確かにその通りですね。参考になりました。
Jonathan-san,
コメント、ありがとうございます。日本語がすごく上手ですね。日本語に関して、何か気になることがあれば、ぜひ教えてください。日本人には気にならないけど、外国人だからこそ、気にかかることがたくさんありますね。日本語のレッスン中にそんな発見をするたびに、このブログに書いています。
こちらこそありがとうございます。実は、ひとつはあるんですが。それは「のです」です。
二ヶ月前にもう辞任した福田首相が「私は自分自身を客観的に見ることはできるんです。あなたと違うんです。」という名言を発したでしょう。あるネット上の日本人の知り合いからこう言われました。「違います」と「違うんです」はニュアンスが違う、と。
どう違うのだろうとあれ以来思っています。(ある程度はわかると思いますが。)少しでもご説明していただけると非常に嬉しいです。
確かに 名言(!?)でしたね。私は生放送でその会見を見ていて、最後に福田さんがその発言をして、「急に変なことを言うな~」と思いましたよ。
一言、文句が言いたかったんでしょうね。
「~です」と「~のです」の違い、今度説明しますね。
よろしくお願いします。いつでもいいですので、岡本先生のご都合のよい時間があったら僕は教えていただきます。
Hi, I wrote a blog post related to this here that I hope you find interesting:
http://www.guidetojapanese.org/blog/2008/10/peculiar-properties-of-%E3%80%8C%E5%A4%9A%E3%81%84%E3%80%8D-and-%E3%80%8C%E5%B0%91%E3%81%AA%E3%81%84%E3%80%8D/
Please let me know if there are any mistakes in my Japanese examples since I'm not so comfortable with formal-style Japanese.
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