間もなく、日本―デンマークの試合が始まります。実は、「日本は勝たなければいけない」訳じゃない。引き分けでも、次のラウンドに行けます。
この「~なければいけない」という表現、みなさんも知っていますね。日本語の勉強を始めて、早い内に教科書に出てきます。英語では"have to" "must"と短いのに、何で日本語はこんなに長いの!?と思ったでしょう。
しかし、この「なければいけない」は日本人にとっても長いせいか、短いバージョンもあるし、色々な言い方もあるんです。
「勝たなければいけない」を分解してみると、
- かたなければ: 「~ば」は "if"。「~なければ」は "if not"。
- いけない: =良くない
- つまり、if you don't win, it is not good.
そして、"if" は日本語で他の方法もありますね。「~たら」と「~と」も "if" です。だから、次の二つは「かたなければ」と同じ意味になります。
- かたなかったら
- かたないと
また、「いけない」と「ならない」は両方、「良くない、だめ、困る」などの意味があるので、どちらを使ってもかまいません。
- かたなければいけない/かたなければならない
- かたなかったらいけない/かたなかったらならない
- かたないといけない/かたないとならない
つまり、この6パターンは全て同じ意味ということです。ていねいのレベルも同じでしょう。「かたないといけない/ならない」が少し短い気がしますが、まだ長いですね。だから、これらをもっと短く、カジュアルにしましょう。
- かたなくちゃ:「なければ」と「なかったら」と「ないと」が短くなった形。そして、「いけない/ならない」は言わなくてもよい。
- 「食べなくちゃ」「飲まなくちゃ」「行かなくちゃ」など
長い表現を使ってもいいし、カジュアルな表現を使ってもいい。みなさんが好きなものを使えばいいのです。でも、日本人が一番良く使う表現は「かたないと」だと私は思います。「いけない/ならない」は省略して、シンプルに「~ない形」+「と」だけを使う。これが一番簡単じゃないでしょうか?ただ、「食べないと」「飲まないと」「行かないと」だけ聞くと、「ない」のせいで意味をまちがえることもありそうですが、「~ないと」の後ろに「いけない/ならない」が隠れていることを思い出してください。
また、過去形 "had to" の場合は、短い形だけではなく、「いけない/ならない」の過去形も使います。
- かたなければいけなかった/ならなかった
- かたなかったらいけなかった/ならなかった
- かたないといけなかった/ならなかった
日本は今日の試合、デンマークに勝たないと!!引き分けではおもしろくない。勝ってください!!